2024年新年早々、能登半島地震という大災害に見舞われました方々に哀心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に対し、お見舞い申し上げます。多くの方々が犠牲になり依然として避難所での生活を余儀なくされて方がおられる中、被災地の状況を報道で耳にするたびに、我々にできることはないかと、もどかしい思いに駆られます。

さて、2023年は36年ぶりに全国高校総体（インターハイ）がここ札幌市厚別公園競技場にて開催されました。会員の多くの皆様方は、非常に猛暑中、競技役員として大会運営にご協力いただき、成功裏に終えることが出来ました。これも高体連専門委員の皆様を中心とした連日の準備、計画の実践がなされ、また、札幌市内高等学校の先生方、生徒の皆様のご支援、ご協力にあらためて感謝申し上げます。大会の成功に当たって、多くの協賛各社、支援団体の皆様方からのご支援の賜物であり、多くの方から愛され、支えられてきたことに深く感謝申し上げます。

昨年度の事業におきましては、当協会主催・主管２７大会、協力大会８大会を開催できました。北海道マラソン、はまなす車いすマラソン、更に中村宏之記念陸上大会、ナイター陸上とこれまでの大会のあり方を再検討し、新たなスタイルの大会を開催いたしました。これらの競技会に参加された選手の皆さんは、これまでコーチの熱心なご指導のもとで一生懸命練習し、努力を積み重ねて来たことにより、成果を十分に発揮されたことと思います。

昨年度の大会結果を振り返りますと日本選手権大会では、城山正太郎選手（ゼンリン札幌）は男子走幅跳優勝、御家瀬緑選手（住友電工←恵庭北高校出身）女子１００ｍ決勝第２位、小池祐貴選手（住友電工←立命館慶祥高校出身）男子１００ｍ第３位、寺田明日香選手（ジャパンクリエイトグループ←北海道ハイテクＡＣ出身←恵庭北高校出身）女子１００ｍＨ優勝等々の活躍がありました。その後、日本代表選手として、世界陸上選手権、アジア大会で出場し、多くの期待に応え活躍されました。８月に開催されました全国高校総体で立命館慶祥高校チーム男子４×１００ｍリレーで第２位、北海道中学大会で吉田星選手(上野幌中学)が中学１，５００ｍ北海道中学記録の記録を更新し、全国中学大会男子３，０００ｍでは見事優勝、都道府県対抗男子駅伝６区（３キロ）で区間賞を獲得しました。国体では、少年女子Ａ３００ｍＨで畠山このみ選手(立命館慶祥高校)が第２位となり、今後の多くの選手の活躍が期待されます。

私たち一般財団法人札幌陸上競技協会から今年度開催されますパリオリンピック代表選手へ一人でも多くの出場を目標にして、指導者（小学校、中学校、高校、大学、実業団等）の皆様と一丸となって指導をして参りました。その成果は、着実に上がりつつあります。今後も引き続き、指導者の皆様と一丸となって強化を図っていく所存でおります。

選手の皆さんには、陸上競技を通して沢山の感動を体験し、目標に向かって心を奪い立たせてもらいたいものです。夢に向かってあきらめずに努力してください。そして、皆さんの頑張る姿を通して、多くの人たちに元気と感動を与えてください。充実した大会での好記録達成を期待しています。

私たち札幌陸上競技協会は、北海道陸上界の厳しい情勢にあっても、正しい道を歩みますことを誓うとともに、ご支援、ご協力、ご協賛を賜りました多くの関係の皆様に対しまして、心より厚く御礼申し上げます。